集会のお知らせ(2025年5月24日開催) 「日本女性学会 2024 年大会 分科会 調査報告書 」を読む

「日本女性学会 2024 年大会 分科会 調査報告書 」を読む

~日本女性学会でのトランスジェンダー差別問題はどうなった?~

イラスト。水たまり状の水色の楕円にピンク色の虎がこちらを見据えている。下記のテキストが並ぶ。

フェミニズム運動においても大変重要な場所であるはずの日本女性学会に今、一体何が起きているのでしょうか?

2025年2月21日、日本女性学会第23期幹事会は、前年6月9日に武蔵大学江古田キャンパスにて開催された日本女性学会 2024年大会におけるある分科会において、「トランスジェンダー当事者やトランスジェンダーの権利擁護の立場をとる参加者に対する攻撃や侮辱」があったことなどを認める調査報告書(「日本女性学会 2024年大会分科会調査報告書」 )を発表しました

1979年の設立以来、「あらゆる形態の性差別をなくし、既成の学問体系をこえた女性学の確立をめざし」(日本女性学会規約第2条)て活動を重ねてきた日本女性学会は、その名が示す通り日本における女性学の中心的学術機関と言ってよいと思います。

未だ強固な男性中心主義社会たる日本においてその存在は、単に「文化国家の基礎」(日本学術会議法第1条)としての学問研究の場というに留まらず、真に性に基づく差別から解放された実践とはどのようなものなのか、必ずしも「アカデミー」に属するのではない多様なフェミニストが集い探究する場としても機能してきました。

「学問の自由」の名の下にセクシャル・マイノリティへの差別が行われているのだとするならば、それは広くフェミニズムに関心を寄せる諸運動・諸セクターにとっても、単にアカデミー・学術界の問題として済ませるわけにはいかない、深刻な社会課題として認識されるべき事柄ではないでしょうか。

まもなく開催を迎える2025年度大会を前に、昨年と同様の事態を防ぐ取り組みは、充分にされているのでしょうか。

22ページからなる、必ずしも読みやすいとは言えない調査報告書の内容を確認しながら、この問題を一緒に考えてみませんか?

※調査報告書を未読の方も、どうぞご参加ください。

※調査報告書は、こちらのURLよりご覧いただけます。主催者にて用意は致しませんので、当日会場まで、各自ご持参ください。

※会場には車椅子に乗ったまま入室可能な、性別を問わずに利用できるトイレが設置されています。

※会場の建物は、バリアフリーでのアクセスが可能な設計となっています。

※その他、参加にあたり必要な事柄がございます場合は、当会までお気軽にお問い合わせください。可能な限り対応致します。

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【追記 2025年5月27日】

当日の様子を以下に、集会参加者のコメントとともに掲載しました。

参加者コメント(5.24「日本女性学会 2024 年大会 分科会 調査報告書 」を読む)

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【追記 2025年5月6日】

2025年5月2日、日本女性学会の代表幹事である佐藤文香さん及び幹事有志の名義での声明がインターネット上で発表(声明文そのものには4月30日付との記載)され、既に佐藤さんが代表幹事の任を辞したとの報告がなされました。  

現在、幹事会は二つの陣営に分かれている模様であり、それぞれの立場から声明が発表される事態となっています。

※本件については、以下に時系列を整理した記事を掲載しました。詳しくはそちらをご覧ください。

日本女性学会・2024年度大会の分科会をめぐる出来事が、自系列でまとめられている。2024年6月~2025年6月までの期間を示す図表。

当会といたしましては、2024年大会で起きた出来事を確認するためには、調査報告書発表以降のこうした動向についても把握する必要があると考えます。

つきましては、当日は調査報告書に加えて、下記の二つのテクストにつきましても取扱いたいと思いますので、参加される方におかれましては、これらの資料を調査報告書と同様、各自にてご用意頂きたくお願い申し上げます。

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