激励行動をしました!「女性学がんばれ! 負けるなフェミニズム!」(於:日本女性学会2025年度大会・会場前)

赤いレンガに蔦が絡まるビル。門には、「立教大学」と書かれた表札。2名が、白いバナーを広げて2真ん中に立っている。バナーには、ブルーとピンクで「女性学がんばれ!負けるなフェミニズム!」の文字。

6月7日(土)、日本女性学会2025年度大会が、全二日間の日程で開幕しました。

私たちは、真に解放されたフェミニズムの実践を目指すフェミニストにエールを届けるべく、激励行動を企画。

事前にバナーを作成のうえ、「激励」と言うに相応しいリミックス曲を用意し、意気揚々と、会場である池袋の立教大学正門前に向かいました。


縦長のプラカードを両手にもつ人。  上に大きく、白抜きで「トランス差別に反対します」の文字。  縁はピンクとブルーで縁取られている。  中段には、以下の三つのフレーズが黒字で描かれている。それぞれピンクやブルーのアンダーライン。  「フェミニズムはみんなののもの。」 「フェミニズムを差別言説に使うな。」 「われらはすでに共にある」  下段には、旗を模した二つのフェルト刺繍と思われる、小さい長方形状のものが貼り付けられている。  向かって左にブルー、ピンク、白のストライプ柄のトランスジェンダーフラッグ。  向かって右に、赤、ピンク、紫、黒のクイアプリズムフラッグ。  それぞれ黄緑の縁取り。
フェルト製ミニフラッグ付きのプラカードを持参した人も

スピーカーから流れる、「がんばれ〜女性学♪」の声。間奏には、“Y'all Better Quiet Down” のタイトルで知られる米国のクィア・アクティヴィスト、Sylvia Rivera による1973年の演説(註1)が差し挟まれます。

 14時から始まるシンポジウムに合わせて来場する人々にビラを手渡しつつ、「トランス差別を許さない、真に解放された女性学研究の場を!」と呼びかけました。(註2


「女性学がんばれ!負けるなフェミニズム!」と大きく書かれたビラが散らばっている。  真ん中に、それより大きいサイズのビラ。  一面に細かい字が書かれている。
当日配布したビラ(内容はコチラから)

途中、わたし達の前で足を止め、声をかけてくれる一行が。聞けば学会に参加するために来たとのことで、自作したというバナーや、グッズを見せてくれました。


手芸作品。  円形、あるいは花びら上に片取られた、それぞれ水色、ピンク、赤、黄色の布が重ねられており、グラデーションになっている。  最上部の黄色の円形部分には、虎のイラストがあしらわられ、「連帯」の文字。  円形部分の下部には、ブルー、黄緑、ピンク、黒のリボンが垂れ下がる。  リボンには、ハートの模様があしらわれているものも見える。

ブルー、ピンク、白の横縞を背景に、黄色の虎のイラスト。  虎は正面を向いて、同じくブルー、ピンク、白の横縞模様のハートを両腕で抱えている。「がおー」の文字。  「トランスアライやで」の文字。

キルトのバナー。  背景の布部分は水色を基調として、黄色や青をベースとした様々な模様の布が縦状に縫い付けられている。  その上に、布で型取った文字。  紫や水色、赤や白の文字で、「フェミニズムはトランスとともに」の言葉が並ぶ。

とっても素敵な“トラちゃん”に会えて、なんだか逆に励まされたような、温かい気持ちになりました。

当日の私たちの取り組みの様子は、その一部を、こちらのリミックス曲を収録した動画からご覧頂けます。




私たちは、学問研究の名を借りたトランスジェンダー差別、性差別の正当化が二度と引き起こされることがないよう、引き続き同学会の活動を注視して参ります。


註1 1973年6月24日。69年6月28日に始まったストーンウォール反乱を記念して毎年開催されるようになったゲイ・プライド(現在のNYC PRIDE の源流)は、この日3年目を迎えていた。マーチの後に開催されたワシントンスクエア公園での集会に登壇した Sylvia Rivera は、ブーイングに晒されながらも、当時、貧困から路上生活を余儀なくされていた多くのトランスジェンダーの窮状と、それを支援する自分たちのシェルター活動の孤立無援について、ゲイ・コミュニティの責任を告発しつつ、プライド・ムーブメントからのドラァグクイーンやトランスジェンダーの排除への反対を訴えた。なお、本動画の作成にあたり、Sylvia Rivera によるスピーチの英語字幕については、こちらのサイトにあるものを転載した。

※ここで言う「ゲイ」とは、単に男性同性愛者を意味するものではなく、セクシャルマイノリティ全体を総称する語である。

【参考】


註2 当日配布したビラの内容は以下に掲載。 

【声明】トランス差別を許さない、真に解放された女性学研究の場を!〜日本女性学会2025年大会に際して〜

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