読書会のお知らせ:『99%のためのフェミニズム宣言』(2025年10月18日)
「(非シスのための)フェミニズム読書会」としては、第1回目の開催となります。
ここからしばらくの間は、【「99%」としてのトランスジェンダー、その可能性】というテーマで、種々のテクストを読んでいきます。
まずは、2019年に発表されて話題となった「99%のためのフェミニズム宣言」( ”Feminism for the 99%: A Manifesto” Cinzia Arruzza , Tithi Bhattacharya , Nancy Fraser )を取り上げます。
本書は2017年1月、米国での第一次トランプ政権発足に抗して行われた「ウィメンズ・マーチ Women’s March」 、そしてその継続を呼びかけて、国際女性デーである3月8日に行われた「国際ウィメンンズ・ストライキ International Women’s Strike」 と、これら一連の運動に寄せた「宣言 Manifesto」として発表されました。
2019年の発売以降、2020年段階で25カ国において翻訳・出版され話題を呼んだ本書を、この読書会では、ウィメンズ・マーチなど近年国際的な広がりをもって取り組まれているフェミニズム運動の思想的到達点の一つと見立て、その内容に迫っていきたいと考えています。
今後、他の論考を読んでいくにあたってのベースとして、折に触れて立ち返る文献となります。
ぜひこの機会に、一度通読してみましょう。
読書会では、まずは今後の議論の出発点となる視点を、皆さんと出し合いたいと思います。
本書や、本書の周辺で行われているフェミニズムについての様々な議論を見つつ、”「99%」としてのトランス ” の可能性について、考えていきたいと思っています。
参考:今後取り扱うテクスト(予定)
・日本のポストフェミニズム :「女子力」とネオリベラリズム(菊地夏野)
・ポストフェミニズムの夢から醒めて(菊地夏野)
・牧野良成 マニフェストの先へと、ともに歩を進めるために:連帯論としての『99%のためのフェミニズム宣言』への応答の試み
・資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか (ナンシー・フレイザー )
記
■取扱テクスト 99%のためのフェミニズム宣言(シンジア・アルッザ、ティティ・バタチャーリャ、ナンシー・フレイザー 著、惠愛由 訳、菊地夏野
解説、人文書院)
■対象 シスジェンダー中心的ではないフェミニズムの可能性について考えたい個人で、日本語で新聞を読むことが出来る方
■日時 2025年10月18日(土) 午後14時30分~
■場所 新宿近辺のカフェ
※具体的な開催場所は、お申し込み後にご通知致します
■費用 各自飲食代など、実費を負担(カンパ歓迎)
■申し込み こちらのフォームよりお申し込みください。
■その他注意事項
・この企画は、オンラインで実施することを予定していません。
・会で見聞きした内容は、その場限りのものとお考えください。参加者の個人情報はもちろんですが、特に、会で語られた個人の経験などについても、他言することがないようお願い致します。
■問い合わせ feministrans★gmail.com(★は@に換えてください)